ペース・メソッドはコロンビア大学教授であり、優れた音楽家でもあったロバート・ペース博士(1924~2010)が、「音楽は、すべての教科のコア(核)である」との理念のもとで考案された、生涯型ピアノ学習法です。
当時から教育心理学者の間では、音楽の持つ潜在能力が、全ての教科の学習に大きな効果をもたらすこと、人間形成に多大な影響を及ぼす事は知られていました。しかし、各種心理学を基にした理論的で、かつ緻密な体系をもつ学習法は確立されていませんでした。また、政府の音楽教育にかける予算も少なく、音楽教育の重要性に対する理解も不十分でした。貧富や人種間による教育格差の是正、教育全体の底上、充実を模索していたケネディ大統領は、音楽の持つ潜在能力に深く理解を示しペース博士を、国の音楽諮問機関の一員に任命されました。残念なことに、抜本的に教育改革に取り組もうとした矢先、ケネディ大統領の不幸な事件で、この国家プロジェクトは実現できませんでした。がしかし、ペース・メソッドは、これまでの徒弟制度のようなレッスン形態を根本から刷新するものであり又、音楽の持つ可能性を広げるペース・メソッドの理論や理念は高く評価されました。現在は、数カ国語に翻訳され世界へと広がっています。
ペース・メソッドは、人間形成も含めた新しい音楽教育の方向を目指しています。
⒈ 演奏を把握する知的理解(頭)
⒉ 表現する為の感性(心)
⒊ 演奏技術である身体行動(指)がバランスよく調和された状態
この3つの音楽教育は、人間の基本的な要素でもあります。音楽を演奏していく過程において、自然と感性豊かな人間形成へと繋がっていきます。
従来のピアノ学習はT字学習と言うもので、初歩のうちは譜読み、演奏など、内容が少なく、上級レべルや音大受験となった段階で突然、聴音・視唱・楽典等、勉強する事が増えていきました。
*図:ペース・メソッド研究会サイト参照
ぺース・メソッドでは、初歩の段階から、図-1,2のように下から上にらせんが広がっていくようにあらゆる内容を毎回グループレッスンの中で楽しみながら勉強していきます。
初見、聴音、移調、理論、変奏、分析、即興、鍵盤和声、ジムナスティック、演奏など
*図:ペース・メソッド研究会サイト参照
ピアノ演奏には。(目、耳、指)の3つの機能が一体となって開発されなくてはなりません。バランスド・ダイエットは、そうした総体的な音楽性開発のためのものです。またらせん学習を実現するためには、様々な角度からのアプローチが必要です。そこで、多様な項目を毎回のレッスンにバランスよく扱っていきます。
全レベルを通して構築されたカリキュラムにより、らせん学習やバランスド・ダイエットが実現できるようになっています。
まず、初見力がつきます。全調における触覚の開発は、鍵盤上での指先の感覚を敏感にし、演奏中にてもとを見る必要 をなくすので、譜面に対する集中力をつけ、読譜力を育てます。また、♯や♭に抵抗なく弾くことができます。そして、いろいろな調のニュアンスを聴き分けられる、感性豊かな耳が育ち、幅広い選曲も可能になります。
柔軟な音楽性を身につけるためにあらゆる様式の音楽を最初から扱っていきます。
*図:ペース・メソッド研究会サイト参照
ペース・メソッドならではのグループレッスンは個性をみがきます。
レッスン環境や自宅でも、生徒の自発性、自主性を総合的に開発します。
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